作品制作動画

桑造食籠

(漆芸・木工芸)

桑の食籠です。

桑のはあまり大径木の木ではありませんので、このぐらいのサイズでも珍しいです。
仕上げは拭漆(ふきうるし)仕上げです。

拭漆とは、器に漆を塗っては拭き取るという作業を何10回も繰り返し、器の表面にわずかに残った漆が積み重なって艶を出していく仕上げ方法です。
途中に何度も研ぎ工程を入れてます。
この作品の場合は、トータルで30回以上拭漆を重ねています。

食籠は本来、茶会でお菓子を入れる器ですが、自分は試作品の木地を仕上げて、ホームパーティなどの時に、ご飯モノなどを持っていくために使ったりもします。

尚、作品は桐箱付きですが、売約後に桐箱を製作致しますので、2〜3週間お時間を頂きたく願います。

商品コード:SY-002

制作年:2009年

サイズ:直径210㍉ × 高さ105㍉

302,500円(税込み)
日本国内送料込 (但し、北海道・沖縄は1,000円)
※日本国外への発送はできません。

佐竹巧成のプロフィール

94年 大学院(工芸)終了しました佐竹 巧成です。美大では漆芸を学びました。

現在は石川県加賀市山中温泉で家業である山中漆器の挽物木地師をしております。挽物とは木をロクロにセットして、漆器の木地であるお椀や鉢などを製造する仕事です。

普段は職人として働く傍ら、『日本伝統工芸展』を中心に作品を制作、発表しております。作品に関しては、仕上げの漆工程まで全て自分で行なっております。

山中漆器は特に挽物の技術では、質・量ともに日本一の産地と自負しております。一方で、ロクロで木を挽く仕事は、回転体であるために、どうしても形に制約ができてしまいます。そのなかで、どうすれば新しい表現が生み出せるか、日々無い知恵を絞って制作しております。

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