作品制作動画

暮色

(日本画)

絹本

商品コード:2024-11-d

制作年:2022年

サイズ:F15

参考作品

稲田峻のプロフィール

ある季節ずっと咲いているように見える花も、実は短いスパンで入れ替わっており、そのように普段見えている 様々な形は実態があるようでなく…、その曖昧な視覚は人間の存在の有無さえも、間違う事なく流れていく時間の情緒感を伴いながら捉えている。
私が使用する岩絵の具は他の顔料より粒子が粗く、画面の中でまるで生きているように重なり混ざり合いながら 美しいハーモニーをかもし出す。様々に発色する色は、光のない体内で鼓動する心音のように変化し、やがて 描いている人体も背景も形となり無形となり、流動する粒子はいつでも何物にも変化できる状態で存在して いるようにも感じる。まるですべての物質を作っている素粒子のように…。
連綿と繰り返される人間の生そして死、またすべての物質が「生マレ出ズルコト」は、実はその素粒子が流動し 変化した今の時点での現象であるに過ぎない。限られた命の時間の中、生という奇跡の時を感じることで、人類が少しでも豊かに生きる事につながればと願い…表現する。

稲田峻 ホームページ <a href="http://www.inada-shun.jp" target="_blank">http://www.inada-shun.jp </a>

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