三浦賢治のプロフィール
眼前のモデルが主張する自身の人格を少し制御しながら、画面を形成するひとつの構造体として捉え、私の原風景といえる景色に重ね合わせる制作が続いています。技法・材料面では、多種多様な絵画表現が存在する現代においてなお、オーソドックスな油彩画技法の可能性を追求していきたいと考えています。アクリル絵の具やテンペラなどに比べ、油彩の乾きの遅さは、私にとっては都合が良いのです。
多くの絵描きがその制作の核となるモチーフの中に自身の内面を投影させるように、画面に描かれる人体は、異性の姿を借りた私自身の内面の描写でもあります。画面における人体のフォルムと背景の共生を実現し、自分自身の存在理由を模索していきたいと思います。
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